同じような立場の人と酒を飲む会が、あった。僕の立場はといえば、訳あって、個人事業主というか自営業という立場になってしまったのだけれど、同じように訳あって、個人事業主というか自営業という立場になってしまった人たちの話を、聞く。同じ業界だけど、皆それぞれの訳があって、今に至るけどそして、これからだよねという内容の話をする。そして、これからだよねという話のなかで「これからはホームページを持っていないと仕事は頼まれない」「ブログを書いて検索の上位にくるようにする」「ツイッタで今の状況を公開しよう」といった内容の話があり、感心する。「ブログを書いているか?」「ツイッタをやっているか?」といった質問は、なかった。集団の中の位置について考えざるを得ない。
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断定的な物言いをするひとの言葉を杞憂だと信じたい、と考える出来事があった。人は、自分の見えるものじゃなくて見たいものしか見えず、聞こえることじゃなくて聞きたいことしか聞こえないといった内容の言葉を言ったのは誰だっただろう。今自分の目の前にある、自分が現実だと認識している状況が、自分が見たいと思って選びとったものだったらと考える。選びとった自分がいる、と考えたい自分についてと、選びとったあなたがいる、と考えたいあなたについて、ぼくは一緒に考えたいのです。
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大事なことに気付いた。2010年を始めるにあたってとても大事なこと。とにかく周りのひと皆に伝えたい。それは実家に帰って父親と話している途中だった。話していた内容は覚えていない。健康な成人男性が立ったチンコからしばしば出すドロドロ。そう、精子。ぼくの目の前には父親がいてぼくは父親と話している。そう、精子。ぼくもたまに出す。目の前にいる父親は今も出すのかな…分からないしそういった類の話をする家族ではない。そう、精子。そういえば月日が経つのがとても早くて父親も以前より年を感じさせるようになったし、この家も昔はもっと人が多かったけど亡くなったり嫁いだり勝手に決めて家を出たりそれぞれの勝手な事情でみんないなくなって父親一人になってしまったなあ、うーんいつかぼくが面倒見ないといけない日が来るのだろうかなあ。精子。うーんでも父親ももっと昔の若い頃は立ったチンコからドロドロとしばしば出していたのかな…精子。うーんそれはいつ頃だろうもう20年とか30年とかそれよりもっと前だよな…その頃ぼくは何してただろううーんそうかちょうどぼくが生まれた頃じゃないか、その頃の記憶は無いなあ、うーん……
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ぼくはそのとき目の前にいる人に畏怖の念を抱かざるを得なくなってしまって、つまり気付いたことといえば、ぼくは昔、父親のチンコから出たドロドロのひとかけらだったんだ。
そんな元チンコの先から出たドロドロのひとかけらがこれからもなんとか生きていこうと思っています。
今年もよろしくお願いします。
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飲み会に参加したら、別ルートの合コンで会ったことのある女性がいた。女性は知らない振りをしていたので、僕も知らない振りをした、会話は一切、なかった。